【尿の管は抜ける?抜けない?どう判断!?】
【尿の管は抜ける?抜けない?どう判断!?】
尿の管がずっと留置されている状態でも
尿がでないので継続して尿道バルーンカテーテルが留置されている
方もたくさんいらっしゃいます。
早く抜去してほしいと思うことも多いと思います。
どのようなタイミングで抜去していくのでしょうか?
解説していきたいと思います。
【前立腺肥大がある場合】
物理的に前立腺の肥大により
尿がでなくなり(尿閉)
尿道バルーンを留置した状態だと
まずは尿道バルーン留置後に内服薬を
服用していただきます。
一般的にはまずはα1ブロッカーというお薬を
1−2週間内服していただいた後に
抜去できるかを検討していきます。
病院やクリニックで尿道バルーンを抜去するときは
バルーン抜去TRYといって
膀胱の中に生理食塩水を注入して
ある程度尿意がでるまで
膀胱をパンパンにした状態で
尿道バルーンカテーテルを
抜去します。
そして尿が出してもらった後に
残尿測定検査をして
尿がしっかりできれているかを確認します。
尿がでていても残尿が100以上ある場合は
再挿入するかどうかを相談していきます。
尿がでない場合は再留置となります。
前立腺肥大による尿閉で内服しても
尿がでない場合はご本人の全身状態などを
踏まえて手術加療を検討していきます。
手術は現在はレーザーで前立腺の内腺という場所を
核出する手術(Holep PVP ツリウム TUEB)
などの手術が一般的です
【内服薬などで尿がでない場合】
飲酒や内服薬などの影響が出なくなった場合は
尿閉は一時的な可能性が大きいので
数日でバルーン抜去などを検討していきます。
尿がでないことが不安な場合は
在宅自己導尿のような形で尿を出す作業を
自分でしていただくこともあります。
特に女性で排尿困難や残尿量が多い場合は
在宅自己導尿をしながら
内服薬などを使用して
残尿量が減ってくるかを確認することもできます。
【尿道バルーン抜去ご相談の方へ】
ご家族の方で長期的に尿道バルーンが留置している状況で
抜去はできないか?との相談はよく受けます。
泌尿器科は尿の専門家ですので
いつでもご相談いただければと思います
くぼたクリニックでは3名の泌尿器科専門医がいますので
いつでもご相談いただければと思います。